
新しく購入した折りたたみ自転車、JAVA NEO-349AL。
前回は重さを量り、実際に走ってみた感想を書いた。今回は、この自転車を買った大きな目的の一つである「旅仕様」への変更を進めていく。
目標は単純で、普段乗っているCannondaleとできるだけ同じ積載構成にすること。
ハンドルバッグにはカメラ、サドルバッグには輪行用品や着替えなどを入れる。積載方法をCannondaleとJAVAで共通化してしまえば、どちらの自転車でも同じように旅の準備ができる。
そしてJAVAなら、輪行そのものは圧倒的に簡単になる。
台湾への長距離自転車旅に向けた予行練習を、もっと気軽に繰り返せる自転車にしていこうと思う。
目次
Cannondaleと同じ積載構成にしたい
現在、Cannondaleで使っているバッグは大きく二つ。
前方にはORTLIEB Ultimate Six Plus、後方にはORTLIEB Seat-Pack QR 13Lを取り付けている。

Ultimate Six Plusには主にカメラを入れる。走行中に撮りたいものを見つけたとき、停車して蓋を開ければすぐにカメラを取り出せる。
Seat-Pack QRには輪行袋、着替え、レインウェアなど、走行中にはそれほど頻繁に取り出さないものを入れる。
九州を走ったときにはカメラを身体に背負ったり、大きなバックパックを背負ったりして散々な目に遭ったので、できるだけ荷物は自転車に持ってもらいたい。
この構成自体はかなり固まってきた。
ならばJAVAでも同じにしてしまえばいい。
そう思ったのだが、当然ながらそんなに簡単な話ではなかった。
Ultimate Six Plusが、そのままでは付かない
まずは前方のORTLIEB Ultimate Six Plus。
Cannondaleではハンドルへ専用アダプターを取り付け、そこへバッグを固定している。
同じアダプターをJAVAにも取り付ければ終わり。
……だと思っていた。
JAVAは折りたたみ自転車なので、ハンドル周辺の構造がCannondaleとはまったく違う。
さらに、Ultimate Six Plusはバッグ本体だけでもそれなりの大きさがあり、中へNikon Z8とレンズを入れれば重量もかなり増える。
これを高い位置にあるハンドルへ取り付けると、バッグの重さまで含めて重心がかなり上へ来る。
小径車であるJAVAに、わざわざ高い位置へ重量物を載せるのもどうなんだろう。万一コケたときもカメラバッグから地面に激突する可能性も高い。
自転車屋の店長さんと相談した結果、ハンドルではなくフレーム側へ取り付けることになった。
フレームにハンドルバッグを取り付ける
JAVAのフレームにはバッグ等を取り付けられるダボ穴があるものの、RIXEN&KAULのヘッドチューブアダプターをそのまま取り付けることができなかったため、自転車屋の店長さんに加工してもらうことになった。

取り付け用の部品を調整し、JAVAのフレーム側へUltimate Six Plusを固定できるようにする。

結果として、かなり低い位置へバッグを置くことができた。
しかも、この方法ならハンドルを切ってもバッグそのものはフレーム側に残る。
ボトルケージの設置個所問題
ORTLIEB Ultimate Six Plusにはぼっとるケージを取り付けることができる。
しかし実際に取り付けてみると乗りながらボトルに手を伸ばすのにはかなり遠いことが分かった。
そこでフレームの手の届く範囲にボトルを設置することにした。

フレームへの設置はTwofish Quick Cage Adapterを介してFIDLOCKのマウントを設置した。これで走りながらの給水も可能になる。
カメラを積んで走れるようになった
このバッグを使う一番の理由は、単純な積載量ではない。
カメラをすぐに取り出せることだ。
自転車で旅をしていると、
「あ、撮りたい」
と思ってから数秒後には、もうその場所を通り過ぎている。
カメラを背中のバッグから出すとなると、一度自転車を停め、バッグを下ろし、ファスナーを開けなければならない。
そのうち、「まぁいいか」となる。
九州では実際にそれを何度もやった。
Ultimate Six Plusなら停車して蓋を開けるだけなので、とりあえずカメラを持っていくのではなく、「写真を撮りながら走る」という使い方ができる。
これは台湾でも重要になるはずだ。
後ろにはSeat-Pack QR 13L
前方が決まったので、次は後ろ。
Cannondaleで使用しているORTLIEB Seat-Pack QR 13LをJAVAにも取り付ける。

13Lなので、小さなJAVAへ取り付けるとなかなかの存在感である。
前に6.5L、後ろに13L。
車体のサイズを考えると、バッグに自転車が付いているようにも見える。
ただ、用途としてはこれでいい。
サドルバッグには、輪行袋、着替え、レインウェア、衛生用品などを入れる予定だ。
長期間の旅でも、服を日数分持っていくつもりはない。毎日洗えばいいし、必要なものがあれば現地で買えばいい。
荷物は「念のため」で増え始めると際限がない。
13Lに入らなければ持っていかない。くらいの方が私にはちょうどいいと思う。
小さいのに、積める量はCannondaleとほぼ同じ
こうして前後のバッグを取り付けると、JAVAの旅仕様がひとまず完成した。

CannondaleとJAVAでは、車体の大きさも走行性能もまったく違う。
しかし、積載についてはかなり近い構成になった。
前にはカメラ。後ろには旅の道具。
つまり、自転車を乗り換えても荷物の入れ方を大きく変えなくて済む。
これは思っていた以上に便利だと思う。
「この自転車のときはこのバッグ、この自転車のときはこの収納方法」と考え始めると、旅に出るたびに荷造りから考え直さなければならない。
同じバッグを使えるなら、中身も含めてそのまま移植すればいい。
それでも輪行は圧倒的に簡単
ここがJAVAを買った一番大きな意味だと思う。
Cannondaleで輪行する場合、ホイールを外し、輪行袋へ入れなければならない。
飛行機ならさらにリアディレイラーを外し、ローターやフレームを保護して、緩衝材も入れる。
慣れてくれば作業そのものは難しくない。それでも「ちょっと電車に乗る」には少し面倒だ。
JAVAならバッグを外し、車体を折りたたむ。
あとは輪行袋へ入れる。
これだけである。
目的地へ着いたら、また広げてバッグを取り付ければいい。
Cannondaleなら、「今日はここから電車で帰るか」と思ってから少し覚悟が必要になる。
JAVAなら、「もう電車でいいや」で済む。この差はかなり大きい。
台湾一周の予行練習を、簡単にしたい
この自転車を旅仕様にした最大の理由は、台湾への長距離自転車旅の予行練習を増やすためだ。9月末には広島のしまなみ海道での予行練習も予定している。
台湾では、自転車で長距離を走りながら写真を撮るつもりでいる。
そのとき問題になるのは、単純に何km走れるかだけではない。
カメラをどこへ入れるのか。
どのくらい荷物を持てるのか。
雨が降ったらどうするのか。
充電はどうするのか。
一日の終わりに自転車をどう扱うのか。
疲れたときに電車へ逃げられるのか。
何日も続けて走ったときに、何が面倒になるのか。
たぶん、実際にやってみないと分からないことばかりである。
だから、国内でできるだけ同じことを繰り返しておきたい。
JAVAなら、こういう小さな旅をかなり気軽にできる。
しかも積んでいるバッグは、台湾へ持っていく予定のものとほぼ同じだ。
本番の台湾で初めて問題が起きるより、茨城や広島で困る方がずっといい。
CannondaleとJAVA、それぞれの役割
前後のバッグを取り付けたことで、2台の使い分けもかなりはっきりしてきた。
長距離をしっかり走るならCannondale。
輪行を繰り返しながら気軽に旅をするならJAVA。
JAVAはCannondaleの代わりではない。
走ることだけを考えれば、当然Cannondaleに乗りたい。
ただ、折りたたんで電車へ載せられるJAVAなら、「自転車で旅をする」ということそのものを、もっと簡単に試すことができる。
ハンドルバッグとサドルバッグを付けて、積載についてはひとまず完成。
次は、この状態で実際に輪行して走ってみる。
荷物を積んで、走って、電車に乗って、また走る。
台湾へ行く前に、できるだけたくさん失敗しておこうと思う。