本ページはプロモーションが含まれています

カメラと写真 レビュー 量ってみた

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの重さを量ってみよう【作例あり】

今回は、歴史的に見ればモデルチェンジしながらも30年以上のロングセラーのうえに生産終了となってしまったNikonのマイクロ(マクロ)レンズのお話です。
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDを導入してから1年近くたったので、レビューしてみたいと思います。

購入の経緯など

私がこのレンズを導入したのは、本サイトに載せる写真を撮影するためでした。
当初はNikonのティルト・シフトレンズPC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8Dについてしばらく調べていたのですが、「いやいや、一体何を始めるつもりだよ」と。物撮り以外にも使いたいし、まぁ標準マクロでいっか、ということで60mmを選択したわけです。
ちなみにこのレンズ、フィルムデジタイズアダプター ES-2に対応していることも選択の後押しになりました。

中古で手に入れたレンズですが、初参加のタムロンのマクロレンズ・フォトコンテストでも入賞できたので、導入して大正解だったと思っています。

第18回タムロン・マクロレンズフォトコンテストで銅賞を頂きました。

作例

以下の写真はNikon D850で撮影したものになります。

クローズアップ

食べ物

風景

ポートレート

その他いろいろ

60mmマクロという便利さ

60mmというは、フルサイズであれば標準、APS-C機であれば中望遠レンズになります。
私はメインのカメラがフルサイズで、基本的には58mmの単焦点レンズ(AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G)を使っていることもあり、非常に使いやすい画角です。一言でいうと便利。
本来60mmという焦点距離は思ったよりも被写体に近づけません。AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gで机の上にあるものを撮影しようとすると、基本的には立ち上がる必要があります。こどもを撮影していても、焦点距離に慣れていないと近づいてくるこどもにピントを合わせていたら、もう一歩のところで最短撮影距離を外れてしまう、なんてことも。
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの最短撮影距離は0.185m(18.5cm)です。
最短撮影距離というのは、レンズの先っちょからではなく、カメラ本体のセンサーからの距離なので、純正のフードを付ければ、フードが被写体から1cmくらいのところまで近づくことができます。

代償のないマクロレンズ

マクロレンズというある種トガった特殊なレンズなので、何かデメリットがあるのではないかと思いきや、特にないんですよね。
あえて言うなら、解放でもf/2.8なので、単焦点レンズとしては暗い、ということくらいでしょうか。
純粋に、「寄れることの正義」を体感できるレンズです。
オートフォーカスも非常に速いですね。体感ですが、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDと遜色ないと思います。
マクロの描写はもちろん、個人的にはポートレート、風景、なんでもこなせる一本だと思っています。焦点距離に不満がなければ、最初の一本としてぜひおすすめしたい、そんな一本です。

ちょっと細かいレンズ性能の話

この写真はf/2.8(開放)で撮影したものです。
開放付近では、周辺減光がハッキリ出ます。特に日中の青空なんかを撮影すると、「ほら、言わんこっちゃない」という感じです。
とはいえ、どうしても撮って出しのJpgファイルを使いたいということでもなければ、今どき欠点というほどのものではないですね。Lightroomで一発で除去可能です。
また、色収差も結構ありますが、上の作例たちを見て特に気にならない程度であれば、大丈夫だと思います。
ナノクリスタルコートが効いているのか、逆光には強いです。
光学的には古いレンズなので、解像度含め、レンズの性能がどうしても気になるようであれば、新しいレンズを考えた方が良いかもしれません。

手振れ補正はついていない

私は室内でスピードライトや三脚等を使用して撮影することが多いので、個人的には不自由していないのですが、手振れ補正はついていません。
マクロ撮影はどうしても暗くなりがち(実効F値が大きくなる)なので、最短距離で撮影時はf/4.8~f/57のレンズになるということも念頭に入れておいた方が良いでしょう。
焦点距離60mmで絞りがf/16くらいになると、もう無茶はできないな、というのは実感としてわかると思います。

重さを量ってみよう


裏蓋、レンズキャップ、フィルターなし、フードを付けた状態で462.5g。軽いです。
どのカメラに装着するかにもよるのでしょうが、D850に装着するとバランスが良いですね。

外観と操作性

D850に装着時の外観です。

操作性に関してですが、オートフォーカスがとにかく早いです。動き回るこどもでも難なく撮影可能です。
その代わり少し残念なのが、フォーカスリングの回転角度が小さいことですかね。マクロレンズなので、どうしてもフォーカスリングを細かく操作することが多いのですが、結構微調整が大変です。操作感だけで言うと、適度な抵抗感があって良いのですが。
また、レンズキャップを逆さに装着すると、フォーカスリングには触れないので、人によっては注意ですね。

最初の一本になりうるマクロレンズ

つまるところ、Nikonの一眼レフを使用していて、マクロ撮影“も”やってみたいと思うのであれば、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDは一つの有力な選択肢になると思います。
マクロ撮影専用のレンズが欲しい、被写体との距離をある程度とりたい、ということであれば105mmや180mmのマクロレンズが良いこともありますが、フルサイズ機であれば本レンズは標準レンズになるので、最初の一本としても十分使用可能です。
何を撮るかわからないから標準ズームを買う。というくらいなら、いっそ標準単焦点マクロはいかがでしょう。

-カメラと写真, レビュー, 量ってみた

© 2024 あなたの趣味は何キロですか?