みなさんは「島」という単語から何を想像するだろう。私は「島流し」という言葉を思い出す。
前世でよほどの罪を犯したにも関わらず、その罪を清算することなくのんべんたらりと生きていたとしか思えないくらい今世で島に御縁のある私は、また性懲りも無く島へと流されてきた。いや、今回は走ってきた。
自転車屋さんで知り合った方に、「しまなみ海道」はいいぞ、と聞いたので、とりあえず深く考えずに行ってみることにしたのだ。
一応、台湾へ自転車で行く前の予行練習という大義名分はあるのだが、まぁ普通にしまなみ海道を走ってみたかっただけだと思う。
Youtubeでは爽やかで余裕のある旅に見せかけていたが、実体はコッチである。動画は別に見なくていい。
2026年9月24日。
自転車乗りの朝は早いらしい。理由は知らない。朝が苦手な私にとっては、この時点で自転車というものが向いていないような気がしている。
今回はJAVA NEO-349ALを新幹線に積んで、愛媛県の今治側から走り始める。
朝は東京駅6時発の博多行き。今になって考えると、普通に前日から岡山くらいまで行って泊まってればよかった。なんで東京に前泊したんだ。

目次
朝6時の新幹線に乗る
東京駅で新幹線に乗る前に、三元豚のとんかつ弁当を買って無事に最後尾座席を確保。旅の始まりらしく非常に余裕がある。
と思っていたら、オトナの余裕でコーヒーを買っているうちに発車時間が迫っていた。新幹線に乗り遅れたら、この旅行は開始数十分で終了である。
なんで旅の初手からこんなことをしているのだろう。
座席に座って、とんかつ弁当を食べる。自転車に乗るのでカロリーは必須だ。雪山と同じである。

新幹線はそのまま西へ。岡山まで移動する。
岡山から、しおかぜ7号へ
岡山で乗り換えて、今度は特急しおかぜ7号。今回は自転車があるので、こちらも最後尾の座席を予約しておいた。
後ろのスペースにJAVAを置けるだろう。と思ったのだが、実際に乗ってみると座席後ろの荷物スペースが思ったより狭い。ギリギリである。

まぁ入ったのでよし。これ、Cannondaleだったら、入らなかったのでは?
今治駅で転がり落ちる
目を覚ましてなんとなく外を見ると今治駅。
慌てて荷物をまとめていると、まもなくドアが閉まりますのアナウンス。
JAVAを引っ張り出そうとするも、ブレーキレバーが足掛けに引っかかって抜けない。ブレーキレバーの一本くらいくれてやると輪行袋を引き抜いた。
「降ります!」意味もなく叫びながら、輪行袋とカメラを抱え、ホームへ転げ落ちる。
旅というのは概ねこういうものだ。10年前の自分なら降りれていなかったと思うので、こういう所で自分の成長を実感する。
何のトラブルもなく予定通り旅を始められるのは生まれて初めてかもしれない。
12時45分、今治スタート
駅を出てJAVAを展開する。バッグを取り付け、荷物を確認。

ここまで東京を出てから約7時間。
12時45分、ようやくスタートである。正直もう身体がバキバキで寝たい。
前日のグラベル練習が完全に響いてる。
今回のJAVAは、ハンドルバッグとサドルバッグを取り付けた旅仕様。ハンドルバッグにはカメラを入れているので、気になったものがあれば止まって撮る。
つまり、たぶんあまり進まないのだが、まぁ今日は30kmくらいなので余裕である。むしろ寄り道しないと本日の宿のチェックイン時刻前に到着してしまう。
大山積神社へ寄り道
しまなみ海道へ向かう前に、大山積神社へ寄る。

こういうところへすぐ寄れるのは、自転車旅のいいところだと思う。
車だったら駐車場を探すし、電車だったら駅から歩く。自転車なら、「あ、なんかある」で曲がればいい。
来島海峡第三大橋
橋はずっと見えているのだけど、一向に到着する気配がない。どうも思っていたより橋が大きいらしく、距離感が狂わされているらしい。ラスベガスで空港から歩いてしまった人みたいな気分である(ベガスのホテルは巨大すぎて距離感が狂うのだ)。
それも、橋を渡るためにはその前後でぐるぐると坂道を登る必要がある。イメージとしては高速道路に入る坂道を上る感じなので、不安な方は電動自転車をレンタルした方が良いかもしれない。海面から橋桁の下までの高さが30m、主塔は100m近く、長さは1km以上あると言われてもイメージはしづらいと思うが、とにかくでかい。

写真ではなかなか伝わらないのだが、潮の流れがかなり速く、複雑に入り乱れている
瀬戸内海というと、なんとなく穏やかな海を想像していたのだが、実際に橋の上から見ると全然違う。「船折瀬戸」なんて名がつけられているのも納得である。

大島 よしうみいきいき館で昼食
昼食は、大島のよしうみいきいき館。14時半。ちょくちょく写真を撮っているとストップ&ゴーが続くので想像以上に進まない。
大海老天ざるそばセットを注文。高速のサービスエリアレベルを想像していたら、びっくりするほどおいしい。なにこれ。

村上海賊能島城址展望地
大島は東回りのルートを選択。途中、面白い島を見つけた。鯛崎島というらしい。左側に見えるのは能島という村上海賊の本拠地「能島城跡」がある島らしいのだが、城が残っているわけではなく、対岸からはただの島にしか見えない。

伯方・大島大橋 見近島へ
本日2度目の橋である。基本的にはサイクリングロードをそのまま走るので、初めてでもそれほど迷わない。

橋の途中に見近島キャンプ場に入る道がある。
ここは自転車や原付などでしか入れない島らしい。こういう場所が道すがらぽつぽつとあるのが面白い。
橋の上を走っていたと思ったら、その途中から島へ降りられる。

台湾へ行ったら、こういう予定に入っていない場所でどれだけ止まることになるんだろう。すでに日が暮れ始めている。
伯方島 MR.HAKATAJIMA サイクルスタンド
すでに17時を回っている。ここでは伯方の塩ソフトクリームが販売されていたが、普通に閉店していた。適当に寄り道するからこういうことになる。

宿に着いた。でも夕食がない
この日の宿はHAMAGURI。

走行距離:30.98km
走行時間:2時間12分18秒
獲得標高:303m

東京を朝6時に出たわりには、自転車では30kmしか走っていない。そして食べる場所がない。
いや、あるのかもしれない。でも、今から気軽に行ける店が見つからない。
旅先なので何か地元のおいしいものを食べたいところだが、そんなことを言っている場合ではなくなった。
慌ててコンビニへ。

しまなみ海道初日の夕食。もう残り物のセール品ばかり。
初日終了
前日の疲れもあってぐったりである。
とりあえずシャワーのついでに服を洗って部屋に干してからの夕食。軽く写真の整理はしたものの、もう動画の整理まではする余裕がなかった。
台湾では動画も毎日整理する必要があるのでこれは結構でかい問題だ。