前回の記事は途中で力尽きて投げやりになったので、補足をしていくよ。
前回のまとめだけど、
カメラを選ぶうえで一番大切なのは、自分が撮りたい写真を知ること。
自分でも撮ってみたいけど、人の写真を見るだけで満足できる写真を知ること。
まずは何でもイイからカメラを手に入れ自分で撮り、その上でたくさんの写真を見ること。
だったよね。
とにかくさ、素早く正しく間違えて、できる限り早くそれを直すことなんだ。
間違いを恐れて何もしなきゃ、何もできないままだからね。
今回は作例を並べて、写真をやっている人間が撮りながら何を考えてるかを説明しながらオススメの機材を紹介するよ。
気に入った作例があったら、それの解説がすなわち自分への意味ある情報になるよね。
目次
ポートレート
使用機材:NikonD7000 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G 焦点距離85mm SP1/80s f/4.5 ISO800 三脚・スピードライトなし
いきなりヤバいのぶっこんできたね。
これ、モデルにポーズとってもらってるんじゃなくて、舞台のダンスなんだよ。つまり激しく動いてる。
カメラというのは暗い室内で被写体が動いてるような状況に弱いんだよね。
こんな時カメラマンは何を考えるか。
まずは被写体ブレを抑えるか、あえてぶれた写真で動きを表現するか。この場合は、バシッと制止してる。
次に光源をどう入手するか。ここではスポットライトの下で一瞬止まった瞬間を連射してる。
撮影設定を見ると、焦点距離85mmになってるけど、D7000はAPS-Cサイズ機だから、実質130mmくらいの焦点距離。
加えて手ブレ補正のついてないレンズだから、130mmで自分が手ブレを起こさないシャッタースピードも意識してる。
絞りの設定を優先して、最大のf/4.5。シャッタースピードは自身を持って撮れる1/80sになるように感度を800に設定した。
D7000の実用感度は1250だと個人的には思っているので、結構ギリギリの状況だったよ。別に仕事じゃないから緊張はしてないけど。
こんな感じかな。
暗いとこで被写体が動いてる状況という時点で、絞りは開放。後は感度をギリギリまであげて連射!くらいの感覚。
ポートレートの考え方
ポートレートというのは、基本的に主役の人物を際立たせたいから、絞りは開放気味の2.8から5.6くらいで撮ることが多いよ。
焦点距離は85mmから135mmをオススメしたい。とにかくこのあたりの焦点距離のレンズの開放気味で撮影されたポートレートは、今の所コンパクトデジカメやスマホじゃマネできないから、一眼レフやミラーレス機を使う意義があると思う。
おすすめ機材
NikonD7500
APS-C(DXフォーマット)機(約750g)
DXフォーマットは広角に弱いのだけど、ポートレートにはあまり関係ないね。
むしろ、浮いた予算でいいレンズを買う方がいい。
このクラスあたりから高感度がキレイに撮れるというのが個人的な印象。
ポートレートといっても、自然光や室内の照明で撮影することが圧倒的に多いと思うので、高感度がきれいに撮影できるというのはとても大切だよ。
これより下のクラスのカメラになると、晴れた外で撮影するぶんには問題ないけど、光源の限られた場所になった途端できることが限られてくる。動く被写体を撮影するなら高感度の画質はチェックしておこう。
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
85mmじゃないのかよ!って声が聞こえてきそうだけど、D7500に使えば75mmなんですよ。
そして圧巻の185g。軽さは正義だからね。重くて持ち歩かなくなったら何の意味ないでしょ。
何よりね。安いんだよ。25000円くらい。
オートフォーカスも結構早くて、動き回る5才児にも対応できる。
ピント前後もしっかりボケて、少し絞ればかなり繊細な描写。
レンズ全長ののび縮みもないから、ホコリも入りにくい。
75mmという焦点距離は、初めてカメラを覗いた人には違和感を覚える画角だと思う。ちょっと狭いんだよね。
でも、良い写真をとる第一歩は、被写体を選ぶこと。漫然と広角で撮った写真はつまらなくなりがち。
このレンズで被写体を選ぶことを覚えるというのは意味がある。風景をとっても面白い。
加えて、フルサイズ機にステップアップしたときには50mmの標準レンズとして使えるから腐ることもないよ。
スナップ撮影
使用機材:NikonD7000 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G 焦点距離35mm SP1/100s f/2.8 ISO320 三脚・スピードライトなし
ごめん。何も考えないで撮ってたわ。
日常をサッと切り取るのに、あーだこーだ考えるもんかね?
まぁ、あえて言うなら、散歩に出かける時につけてるレンズは35mmか58mmだね。
もうコレはどこまでいっても結論は変わらん。
スナップ撮影の考え方
とにかく、あっと思った瞬間にカメラを構えてシャッター切る。
そんな感じだから、設定なんて無意識にできるくらい使い慣れたカメラとレンズ使うのが良いと思うよ。
考えようによっては、設定不要のコンパクトデジカメ、小さめのなフィルムカメラもあり。
持ってるスマホの画質がいいなら、スマホでもいいと思う。
おすすめ機材
OLYMPUS PEN EE
レンジファインダーのフィルムカメラだね。
中古で3000円くらいじゃないかな?
スマホもコンパクトデジカメも、取り出して、電源入れたり、カメラのアプリを起動したりに数秒かかるでしょ。
このカメラ、そういう手間が無い。画角をつかみさえすれば、ポケットから取り出して撮影まで1秒かからない。早打ちガンマンだね。
そういう意味では100万円の一眼レフとレンズセットより強いよ。
そして、このカメラ、なんと36枚撮りフィルムで72枚撮影できるんだ。
ファインダーを覗くとわかるけど、縦長なんだよね。1枚分の撮影範囲に2枚収めちゃうわけ。
もちろん画質は悪くなるし、正確なピント合わせなんてできないけど、フィルムが値上がりしてきた今、再び価値がでてきたカメラだと思うよ。
あとね、72枚撮影するのって結構時間かかるから、全部撮り終えて現像に出す頃には、最初に何撮ったか覚えてなかったりするんだよ。
返ってきた写真にびっくりすることもあったりして、それも楽しいカメラだよ。
フィルムはISO800のネガフィルムかISO400のモノクロフィルムがおすすめ。リバーサルフィルムはさすがに厳しい。
物撮り
使用機材:NikonD850 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED 焦点距離60mm SP1/125s f/2.8 ISO2500 三脚あり・スピードライトなし
このサイトの他のページで使った写真だね。
実は物撮りって全然やったことがなかったんだけど、これから撮影する機会も増えると思ってAmazonの中古でポチりました。
いつもはスピードライトを使うのだけど、このときは外から差し込む自然光がいい塩梅だったのでそのまま撮ってみたよ。
背景はMONOKAKIっていう高級ノートの見返しだね。ざらざら感がよかった。
シャッタースピード1/125なら手持ちでも撮れるけど、同じ構図でいろいろな設定を試したかったから、三脚を使ったよ。
絞りを開放の2.8にしたのは、使い込んでキズだらけの本体をぼかしつつペン先を際立たせたかったから。
色合いはLightroomという写真管理ソフトでザックリコントラストをあげて、黒色を少し強めに出してみた。
カメラの設定だけでこの感じはなかなか出ないかな。
物撮りの考え方
上にも書いたとおり、物撮り初心者です。初めて1ヶ月くらい。
なので、考え方というより感想に近いんだけど。
めっちゃ楽しい!
スタジオで人を撮ったことはあったけど、やっぱり相手があることだから緊張してるんだよ。
静止したものを魅力的に撮るというのは、基本的にいくらでも撮りながら試行錯誤できるんだよね(仕事じゃないからさ)。
三脚を使えばシャッタースピードはあまり関係ないので、カメラの設定というよりは、自然光やスピードライト、レフ板を使ってどれだけ光を操れるかが重要になってくる。とにかく壁の色や部屋の電球、デスクライト、スピードライト、全てを駆使して写真を撮りまくる。
普段過ごしている家の中で、何時頃、どこにいい感じの日が差し込むか、みたいなことを意識するようになると、休日の過ごし方が変わったりするんじゃないかな。
あと、きれいな背景になるものを探し始めるし、場合によっては家具の位置とかも変わるかもね。10年以上写真を撮ってるけど、写真を撮ることで自分の生活に大きな変化が現れたのは久しぶりかもしれない。
とにかく家の中でも楽しめるし、自分の持ち物や、ちょっとした小物に対する視点がガラッと変わるんじゃないかな。
夜中にフラッシュを使いまくってるので、近所から通報されないか心配な今日このごろ。
おすすめ機材
NikonD850
フルサイズ(FXフォーマット)機
ちょっと迷ったけど、物撮りとの相性は最高だと思う。
有効画素数4575万画素は基本的にオーバースペックだけど、マクロレンズと合わせると、顕微鏡みたいな遊び方ができる。
このカメラは私のメインカメラなんだけど、細かい話は別記事に書いてあるから、そっちを見てね。
唯一の欠点は重さ。本体重量約1kgはやっぱり初心者においそれとオススメすることはできないんだけど、家で物撮りをするという意味では重さは関係ないから取り上げてみたよ。
スペック上の問題点は無いけど、その高性能さゆえ、データを扱うPCや記録媒体が高額になりやすいということだけ注意しよう。
もともとPCゲームをしてる人なんかは怖がる心配はないと思う。うちのPCもゲーミングPCです。データのバックアップにNASまで常時稼働してるよ。
※あえてD850をおすすめとしたけど、被写体が動かない、三脚やスピードライトを使うという前提なら、入門機のNikonD3500もアリだね。
D3500なら、このあと紹介するレンズと合わせて中古で80000円で揃うし、とても面白い組み合わせかも!
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
もうコレでいいよ。迷う必要ないと思う。
周辺減光(写真の四隅が暗くなる)はあるけど、少し絞れば消えちゃうし、むしろそういう写りを楽しむのもアリなんじゃないかな。
手ブレ補正はついてないけど、重さ約425gは持ち歩きにもいい。
そして、ちょっと外に持ち歩いて気がついたんだけど、風景にもポートレートにも使える超優秀レンズなんだ。
まず、オートフォーカスが早い。爆速オートフォーカスと言われてるAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと比べても違いを感じられないレベルだよ。
f/2.8とはいえ、ボケはきれいだし、DXフォーマット機で使えば90mmのポートレートに最適な画角になる。
価格は中古で40000円くらい。
買ったばかりで1000枚くらいしか撮ってないし、まだ興奮してる部分もあると思うけど、いいレンズだよ。最初の1本としてもオススメできる。
私は、チルトレンズに手を出すつもり無いです。
スピードライト
外付けフラッシュのことだね。
高いものは5万とかするけど、とりあえず近い被写体を撮るだけなら安いもので大丈夫。
社外品でいいから、首が横にも振れるものにしておくと、公開することが無いと思う。
被写体に直接光をぶつけるのではなくて、壁やレフ板に当てた光を反射させて被写体にぶつけるバウンス撮影という技術があるんだ。
難しいことは考えずに、とりあえず天井にフラッシュを向けて撮影してみよう。
白紙
レフ板なんていう専用機材があるけど、紙で良いよね。
ちなみに、うちはPCディスプレイいっぱいにまっさらのメモ帳開いて、照明代わりに使ったりすることもあるよ。
風景写真
使用機材:NikonD7000 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G 焦点距離24mm SP1/800s f/14 ISO250 三脚・スピードライトなし
正直、風景写真はあまり撮らない。
風景写真の考え方
一般論としては、風景写真と言えば広角レンズで雄大な景色を撮ったりするのが、セオリーなのかな?もうそれすらわからないよ。
これは、大多数の人に受け入れてもらえるかわからないんだけど、広角レンズってさ、場合によっては望遠レンズより敷居が高いと思うんだ。
望遠レンズって、雑な言い方すると、高画質の画像切り抜くって手もあるわけじゃない?大きな声では言えないんだけどさ。
でも広角ってそれ専用のレンズが必要だし、DXフォーマットの比較的安価なカメラが苦手とする画角じゃないですか。
一応今回、初心者の方におすすめ機材を紹介する回なわけだから、私なりの意見を言わせてもらうよ。
広角は、いったん諦めよう。
でもさ、何ていうか、観光名所のポストカードみたいな仕上がりになるよね。もうさ、それを買って帰ればいいと言うか、自分が撮る必要ないんじゃないかな。みたいな気持ち?
私の中で、風景を撮るっていうのは、あくまでポートレートとかスナップの延長なんだよね。あくまで撮りたいなにかの背景として、きれいな風景があるっていう。だから、手持ちのレンズの絞り値を少し絞って、風景も取り入れるくらいだね。
おすすめ機材
手持ちの機材を流用しよう。
広角レンズの歪みとその補正みたいなものに魅力を感じる人は、詳しい人にきいてくれ。
花火撮影
使用機材:NikonD7000 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G 焦点距離24mm SP8s f/11 ISO100 三脚あり・スピードライトなし
機材は三脚とレリーズがあったほうが良いね。
カメラ本体はバルブ撮影(シャッターボタンを押している間、シャッターが開きっぱなしになるモード)ができれば、基本的に何でも大丈夫。レンズは打ち上げ地点との距離によるから、なんとも言えないけど、大体望遠レンズになると思うよ。明るいレンズである必要もないから、意外とカメラとレンズは安価なものでも撮れる。
打ち上げ地点のあたりを付けたら、画角を決めて、最初に打ち上がった花火にフォーカス。あとはマニュアルフォーカスに切り替えればピントがガチャガチャ動くこともない。
ちょっとこだわるなら、NDフィルターという写りを暗くするフィルターをつけて、露出オーバーを防げば完璧。
花火撮影の考え方
これ、結構身も蓋もない話なんだけど、花火の撮影って機材よりも場所取りが大切だよね。
花火がそれなりに近くできれいに見えて、三脚おいてじっくり撮影できる場所を見つけるってのが一番大変なんじゃないかな?
上の作例も、場所取りで安心したせいか、水平ズレてるよね。
花火に限った話じゃないんだけど、写真を撮り続けるにあたって、自分の好きな撮影場所とか時期って結構大事だよ。
そういう意味では大多数の人にとっての花火って、1年に数時間しか撮影の機会のない被写体だよね。
だから、専用に機材を揃えるのはあまりおすすめしない。
しっかりした三脚とレリーズは腐るもんじゃないから、花火をきっかけに揃えてみるってのはアリだね。
おすすめ機材
Manfrotto 190go! M-lock アルミニウム三脚4段 ブラック MT190GOA4
というわけで、今回はカメラじゃなくて三脚紹介。
私が使ってる三脚なんだけど、主な特徴としては自由度がとにかく高いこと。
スペックとしては、全伸高152cm/伸高127cm/最低高9cm/格納高45cm/自重1.66kg/最大耐荷重7kg。
高機能だけど25000円で、一般的な感覚からするとかなり高いよね。
初めて三脚を買うときのポイントはカメラやレンズと同じで、何を撮るのか。だよ。
何を撮るかが決まって、初めてカメラとレンズが決まり、そこから三脚も決めていくの。
みんな三脚は大事だから良いものを買ったほうがいいって言うけど、カメラとかレンズを買って息切れしてる人に、高級三脚を押し付けるのはどうかと思うんだ。
なので、
Manfrottoミニ三脚、あるいは、よくわかんないメーカーの3000円くらいの三脚を試しに使ってみるのも十分アリだと思うよ。
ただし、安いものは総じて自重が軽い傾向にあるので、カメラごとぶっ倒れないようにだけ、気をつけてね。
雲台
そもそも雲台ってなんだよ?って言われるかも知れないね。
三脚とカメラの間にある、グリグリ角度が動くヤツだよ。実はいろんな種類があるんだけど、迷ったら自由雲台で検索してみよう。
最初は雲台も付属してる中華三脚で良いんじゃないかな。
とりあえず、三脚という機材を使うことで、どれだけ撮影の幅が広がるか、ということを実感してみて、それからそこに予算を投入すべきかどうか考えるくらいのスタンスでいたほうが気が楽だよね。
天体写真
使用機材:NikonD7000 NIKKOR 35mm f/2.8 焦点距離35mm SP10s f/2.8 ISO1250 三脚なし・スピードライトなし
島に行くって話になって、そうなると、星が撮れるかな?って考えが脳裏をかすめたんだけど、いろいろ機材持ってくのはめんどくさくなっちゃったんだよね。
そういうときって、重い機材をぶらぶら持ってくか、中途半端なカメラマンとしては悩みどころなわけ。悩んで悩んで、結局中途半端な機材で出発することになるわけさ。
で、結果星がきれいだったんだ。二重の意味で天を仰いだよ。
星空写真はどうせオートフォーカスが使えないから、マニュアルフォーカスの操作がしやすいフィルム用レンズをD7000に装着して、ライブビューでピント合わせ。レリーズすら持ってなかったから、SPを10に設定して、セルフタイマーかけて地面に放置。
写真が撮れるかどうかより、カメラが車にひかれないかどうかのほうが心配だったかな。まぁ車なんて全然走ってなかったけど。
天体写真の考え方
意外に天体写真は簡単に撮れちゃうよって話をしたばっかりなんだけどさ。
私は持ってないので、雑誌とかで読んだ情報を垂れ流すと、赤道儀って機材がある。星っていうのは、思ってる以上に早く動いてるんだよね。24時間に360°ということは、1時間あたり15°でしょう?30秒もシャッター開いてると被写体ブレするんだよ。
赤道儀っていうのはカメラを星の動きに合わせて動かしてくれる雲台みたいなものだね。星撮る以外には、使い道ないんじゃないかな。
あとは比較明合成っていう編集技術があるんだけど、これは花火とか、夜景にも使えるから興味があったら調べてみるといいと思うよ。何枚もの写真の明るい部分(星とか車のライトとかね)だけを合成するテクニックなんだけど、固定したカメラで何枚も写真を撮る必要がある。だから、そういう機能を持ったカメラか、レリーズがあった方がいいね。
個人的に言っておきたいのは、星がたくさん見えるようなとこってさ、あんまり人がいないんだよ。それに星を撮ることに必死になってると、注意力が散漫になるよね。悪いことは言わないから、一人でそういうところに行くのはやめておこう。最悪死ぬから。
おすすめ機材
インターバル撮影機能付きのレリーズ
カメラ本体にインターバル撮影機能がなくても、レリーズが代わりにシャッターを切ってくれる。
私が使ってるのはNikon MC-26Aというレリーズだけど、受注生産が終わっちゃうらしいね。純正品じゃなくてもいいと思うよ。
水中撮影
使用機材:PENTAX Optio W90 焦点距離28mm SP1/640s f/4.2 ISO160 三脚なし・スピードライトなし
だから、防水コンパクトデジカメを使ってみた。
画質や色合いはひどいもんなので、Lightroomでちょっと派手に色付けしてるよ。撮ったままだと、割と白っぽい画作りだね。
水中撮影の考え方
防水とは言えコンパクトデジカメなので、あまり細かい設定はできない。
画質も普通のコンパクトデジカメと比較すると、ワンランクさがる印象。とにかく防水機能の一点突破で考えたほうがいい。
水中というのは思っているより暗くて、自分自身が波に揺られていることもあるから手ぶれどころの話じゃないよね。
なので、天気が良い日、かつ透明度の高い水中でないと撮影できないと考えておいたほうが良いよ。
そして、ハウジングと同じく、結局はOリングのメンテや交換が必要になるので、数年に一回しか海にいかないような人は、わざわざ買っても次の機会には使えなくなってる、なんてこともありうるので、よく考えて購入したほうがいい。
ただ、防水コンパクトデジカメは、基本的に耐衝撃、防水防塵を謳っているものが多いので、水中撮影に限らず、過酷な環境(山登りや川下り、ケイビング、汗だくのズボンのポケットの中)でも使えるし、一台もっておくと意外なところで活躍するよ。小さいこどもに渡してもまず壊せないしね。
ただし、耐水深度を超えると案外あっけなく壊れる(私も素潜りで1度壊した)ので、気をつけてね。
おすすめ機材
防水コンパクトデジカメ
私の使っているPENTAX Optio W90はもう発売していないし、いまさら中古で買う価値はないので、新品の各社製品を買おう。
どこのメーカーも2~3万で購入できる。
動物写真
使用機材:NikonD7000 NIKKOR 50mm f/1.4 焦点距離50mm SP1/250s f/2 ISO500 三脚なし・スピードライトなし
動物の写真と一言でいっても、かなり裾野の広いジャンルだよね。
一緒に暮らしている猫や犬から野鳥、ナショナル・ジオグラフィックみたいな野生動物の写真まである。
このページをみている人は今の所、野生のバイソンを撮影したいとは思ってないと思うし、野鳥撮影がやりたい人はそういうサイトに流れていると思うので、そのあたりはバッサリ切り捨てるよ。
動物の撮影の特徴は、やっぱり予測できない素早い動き。なので、大切なのはオートフォーカス性能だと思う。
言わなきゃ気づかれなかったろうに。
さっきも言った通り、動物って基本的にどんな動きをするかわかんないよね。
基本的に、というのは、、カゴの中のハムスターとかオウムなら、仮に動いたとしても10メートル先から一気に近づいて来るなんてことが無いわけだよ。これが重要。自分が撮りたい対象が奥行きのある動きをするかどうかで機材選択の考え方は大きく変わってくる。
動物写真の考え方
例えば公園で走り回るワンちゃんを撮るとしよう。20メートル先から一気に近づいてくる瞬間なんかをバシッと撮りたいじゃん。
そうなると、どうしても欲しくなってくるのがズーム機能と手ブレ補正。それから素早く正確なオートフォーカスだよね。
所変わって室内で一緒に暮らしてるハムスターなんかを撮るとなると、たしかにオートフォーカス性能は欲しいんだけど、ズーム機能は必要だろうか?という話になってくる。ここをしっかり考えておこう。
加えて、ほしい画角は広角より望遠よりになってくることが多いと思う。だからカメラ本体はAPS-C機でいい。
おすすめ機材
NikonD7500
APS-C(DXフォーマット)機(約750g)
DXフォーマットの画角の狭さを利用して、標準レンズを中望遠に、中望遠を望遠にしてしまうという考えだよ。
もっと下のクラスのカメラでも大丈夫だけど、室内で撮影する場合の高感度撮影の描写性能はしっかり確認しておこう。
それから、クラスの違いはオートフォーカスの性能にも関係してくるんだ。
クラスの低いカメラは、暗いところでフォーカスが迷って、いつまでもシュコシュコやってることが多い。
というわけで、D7500から上のクラスをオススメするよ。
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
室内での撮影にオススメ。
物撮りのところでもオススメしたけど、このレンズはオートフォーカスが早い。
DXフォーマット機であれば90mmの焦点距離でなかなかいい感じになると思う。
マクロ撮影機能も動物撮影をする上で楽しい機能だよね。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
DXフォーマット換算で36mm-105mm。FXフォーマット用レンズだけど、DXフォーマット機で最適な画角になる。
f/2.8という明るさと爆速オートフォーカスに手ブレ補正付きという怪物レンズ。私のメインレンズでもあるよ。
ポートレートだけでなく、大抵の状況で使えるスペックの代わりに、約1kgという重量と定価25万という価格がネック。
ただ、動き回る被写体にはこれ以上の選択肢は無いと思う。
高い、高いんだけどサァ!本当にこのレンズ使うと写真がうまく撮れちゃうからサァ!オススメしたいんだヨォッ!
まぁ、予算は大切な要素なので、無茶はやめよう。
思い出をしっかり残したい
使用機材:NikonD7000 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G 焦点距離24mm SP1/125s f/5.6 ISO2000 三脚なし・スピードライトなし
一眼レフのレビューとか紹介になると意外と抜け落ちる部分なんだけどさ、多少画作りはのっぺりしてても、しっかり思い出を記録したい、っていうの、絶対あるよね。家族写真とか、集合写真みたいなジャンルだよ。
でもさ、カメラを持ってしまった者の宿命として、写真、撮らされるじゃん。お前、写真得意だろ。撮ってよって言われるよね。
そんな時にどうすんのって話、必要じゃない?
集合写真とか、家族写真って、単なるポートレートとか、風景写真とはまた違うジャンルなんだよ。
モデルみたいにじっとしてくれないしさ、ふざけるやつ、絶対いるし、「はい、チーズ」って言ってんのに目つぶるヤツ、必ず一人はいるよね。意外と難易度高いんだ。
これからカメラを始める人の中にも、いきなり集合写真みたいなもの撮らされる人がいると思うから、簡単なテクニックを紹介しておくよ。
集合写真の小手先テクニック
集合写真の邪魔者には大きく分けて2タイプいる。おちゃらけるタイプと、我関せずのぼーっとしてるタイプだ。
前者は撮ると言ってるのに隣のやつにちょっかい売ってるし、後者は最悪のタイミングで目をつぶってくる。
こいつらは各個撃破する必要があるんだよ。
「はいはいそこのにぎやかなキミ!ほらキミだよ!ちょっとの間なんだからさ、そんなにカッコいい横顔撮って欲しいの?」
こんな感じで前者の注意をひきつけたら、間髪入れずに後者を指差す。
「ほらそこの美人な彼女!違う!キミじゃない!その隣!そう、キミだよ!せっかく写真撮るんだから素敵な笑顔ちょうだいよ!そう!できるじゃん!」
こんな感じで問題のある数名に一人ずつ話しかけて、注意を引きつつ、
「はい、オレのカッコいい顔見つめてないで、こっち見て、カメラのレンズ!はい、撮るよ!3!2!」
ここらへんからシャッター連射。
「1!ご協力ありがとうございました!」
こんな感じだね。
おすすめ機材
AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
上の作例でも度々登場したAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G EDの手ブレ補正付きバーションだよ。
中古なら2万円くらいで手に入る。
使ったことはないから保証はできないんだけど、不安だったら手ブレ補正のない方にしたら良いと思うよ。
こっちは私も10年くらい使ってたので、ちゃんとおすすめできます。
あえてここまでこのズームレンズを紹介しなかったのは、とにかくこの24-85mmという焦点距離は便利すぎるからなんだ。
DXフォーマット換算で36-130くらいだよね。もう便利すぎる。
ただ、その便利さ故、このレンズをつけっぱなしにしちゃうんだよ。
最初からズームレンズを使う弊害ってのは結構大きくて、自分がどれくらいの焦点距離を使用してるか、意識できないんだ。
コレは後々、必ず悪い意味で響いてくるので、基本的には、もしものときの一本として持っておくことをオススメするよ。
集合写真に限らず、家族写真なんかもそうだけど、さすがに広角ほしいわーっていうことはあると思うからね。
まとめ
まとめとは書いたけど、おすすめ機材はまとめないよ。
とにかく、最初にも書いたとおり、
写真の機材は撮りたいものから選んでいこう。
今回紹介した機材は、どんなジャンルに転んだとしても、かなり腐りにくい機材だけだよ。
DXフォーマットレンズも入ってないから、スムーズにフルサイズにもステップアップできる。
とりあえず、ビビッときたものを手に入れて、たくさん写真を撮ってみよう。
幸せな瞬間を集めていれば、きっと好きな写真が見つかるはずだから。
もしもそれでわからないことがあったら、気軽に問い合わせてみてくださいな。
知ってることしか答えられないけど、一緒に考えることもできるしね。