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アウトドア レビュー 量ってみた

ツェルト2ロングの重さを量ってみよう【ツェルトでキャンプも悪くない】


登山する人なら誰でも持っているけど、キャンプ好きな人が知ってるとは限らないそんなアイテム。
ツェルト。
このページに来てくださっている方は、登山におけるツェルトの大切さ、みたいなことより、ツェルト2ロング、実際どうなの?ということの方が気になっていると思うので、啓蒙的なお話は割愛してレビューをしていきたいと思います。

中は快適

御託を並べる前に中を見てみましょう。
じゃん。
中に敷いているシュラフはイスカ エアドライト 480です。

イスカ エアドライト 480の重さを量ってみよう【シュラフの選び方】


一人だとかなりゆったりしたスペース。この写真を撮った日は2月で氷点下4℃くらいでしたが、特別寒い思いをすることもなく本読んでぐっすり眠れました。
実はこのひと月前に6歳の娘とふたりで一晩寝てみたのですが、その時も広さ的には十分。
もともと、昨年から娘と山登りをするようになって、登山の非常用装備として導入したものなので目的としてはクリアですね。

設営に必要なもの

ツェルトなので、付属品は一つもありません。別途購入する必要があります。
私の場合は、
・10mの細引き(3mm)を二つ折りにして輪っかを作り、そこにおもちゃのカラビナをつけたものを2本
・1mの細引き(3mm)を2本
・アルミペグ12本
・トレッキングポール2本

で基本的な設営をします。冒頭の写真のような感じですね。

トレッキングポールを使わない場合は、8mmの補助ロープを樹などに張って、1.5mの細引き(6mm)を輪っかにしてテンションをかけることもあります。
この場合は、10mの細引きは必要ないですし、ペグも8本で済みます。
この日はとんでもない強風が吹いていたので、トレッキングポールで適当に張っていたら危なかったかもしれません。

樹などに張る利点としては、そのまま乾燥作業ができてしまうことですね。
ただ、それなりの長さのロープをきちんとテンションをかけて張るのは、テントの設営とは別の技術が必要なので、練習してから本番に挑むことをおすすめします。

いずれにせよ、これが正解、という設営方法はないので、自分なりの最適解を求めていくのも楽しみでしょう。

より快適にしたいなら

グランドシートとマットは最低限一緒に携行しましょう。
1gでも装備は軽くしたい、というのであれば止めはしませんが、底冷えの辛さはシュラフではどうにもなりません。
また、このツェルト、底部が開くようになっています。
こんな感じ。
この底部を開いて、大きなタープや雨よけとしても使えるのですが、テントとして使うのであれば、フライシートもないので、外堀でも掘らない限りは雨が降ったらほぼ外と同じ環境になるでしょうね。グランドシートとマットを敷いているだけでも、目が覚めたらシュラフも自分もすっかり水の中的な状況になる確率は下げられるので、あった方が良いです。

重さを量ってみよう

本体のみで343g
軽い!私、昔は20kg超のA型テントを背負って山を登らされたりしていたので、もう夢のようです。最早持っていない等しい。

ペグ、細引き、グランドシートを加えて787.5g
すべて加えても800g以下ですね。登山で1kg弱増えるというのはそれなりの変化ですが、これテントですからね。中で安心して寝れる空間が787.5gって考えたらやっぱり異次元の軽さです。

注意点

オールシーズン全天候型テントの代わりにはならない

こんなに軽いテントがあるなら、普通のテントいらないじゃん、とはなりません。
そもそもツェルトはシングルウォール(フライシートがない)なので、大雨が降ればいずれ雨漏りします。
快適性もやはり普通のテントには敵わないので、そこはトレードオフ、というか、あくまでツェルトであることを忘れないようにしましょう。

縫い目の防水処理はされていない

普通のテントであればされている縫い目の防水処理はされていません。
必要を感じたら、自分で防水処理をする必要があります。
私はアライテントのシームコートでざっくり処理をしていますが、一緒に購入して点検がてら処理してしまった方が良いと思います。

結露はする

メーカとしては結露しにくい仕様をうたっていますが、しないわけありません。
確かに、昔使っていたツェルトと比べれば圧倒的に結露は少ないのですが、「結露しない」わけではないです。
結露が許せないならば、素直にダブルウォールのテントを選択した方が幸せになれるでしょう。

まぁでも、ツェルトでいいじゃん?

私のテント歴

小学5年生の頃から、かれこれ200泊くらいテント生活をしてきました。たぶんこの3分の1くらいは雨の中の野営です。雨具を着て、汗だくになりながら、外堀を構築するんです。
中学生までは全部で20kg以上ある帆布製A型テントに木ペグという時代錯誤な装備でしたし、テント内が池になったことも数知れず。雨でより重くなったテントを担いでまた山を越えテントを張る移動キャンプ、2月の奥日光では深夜にテントが裂けて目覚めたら満点の星空が広がっていたり、部品の足りないドームテントを渡されて英国の知らない土地で30泊させられたこともありました。台湾にいたときも、アメリカの東海岸にいたときも、テント生活にはロクな記憶がありません。そういえば、台風がかすめる八丈島のキャンプ場に取り残されて宿泊したこともありましたね(あの時はテントすらなかった)。
高校生の時に、ボロボロのツェルトを渡されて1週間ほど山の中で過ごしたこともあるのですが、まぁ携帯テントというより丈夫なゴミ袋といったほうが正しい感じのものだったんですよね。ザックごと頭からかぶっておけば、とりあえず生き延びられる可能性が格段に上がる、みたいな本当の非常事態用。宿泊前提で使うようなものではなかった。
書いていて悲しくなります。
こんな私も、オトナになって、自分のテント(ワンポールテント)を買って、現在の妻と初めてレジャーなキャンプを始めました。キャンプって、楽しいものなんだなと初めて知ったのはこの時です。

こんな感じのテント泊歴の自分が一般の方向けにツェルトのレビューを書いて本当に良いのだろうか?という疑問は正直今もあるのですが、おそらくツェルトに興味がある方は一般の方ではないだろうと思って不安ながらも筆をとった次第です。

長い目で見ればツェルトは楽

おそらく、登山家でもキャンプが好きな方でも、A型テントとことん使ったことのある方って少ないと思うのですが、設営から撤収、メンテナンスに至るまで、すべてが面倒なんです。本当にろくでもない。
自分で購入したワンポールテントにしても、部品を減らしたいがために選んだところがあるのですが、やはり撤収とメンテがちょっと面倒なんですよね。本当はお前、テント建てるの嫌いなんじゃないの?って疑問も脳裏をよぎるのですが。

まぁ、そこでツェルトなわけです。
宿泊時の快適性よりもその全工程、設営から撤収、メンテ管理までの快適性を考えるとツェルト一択です。
購入するときは、娘との登山用緊急装備という名目でしたが、当初から私の中では娘とのキャンプは全部ツェルトで行くつもりで、私が一人で友人たちとキャンプに行くときも、使うつもりでした(一人の時は基本バイク移動なので軽量化は大事)。

ツェルトは楽です。ドームテントしか設営したことが無いと、少し練習が必要かもしれませんが。
設営も撤収もドームテントよりはるかに素早くできますし、メンテにいたっては洗濯乾燥機にぶちこんでしまえばいい。
快適かと問われれば、もちろんラグジュアリーな野営体験はできませんが、野営は野営です。
必要以上の快適さを求めても限度がありますからね。
数年前から、割と豪華なキャンプが流行しているようですが、そろそろ重い装備にうんざりしてしまっている方、お家にキャンプ道具の置き場がない方、ツェルトという選択肢、ありますよ。


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