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カメラと写真 ゲーム

Virtual Photographyのちょっと深いおはなし【まずはじめに】

Ghost of Tsushima

ヴァーチャルフォトグラファー(Virtual Photographer)のみなさんも、まだそうでない方もこんにちは。
Virtual Photography(VP)に関しては普段はtwitterの方でどうしようもない写真ばかりアップしてる私ですが、こちらでは趣を変えて、ちょっと真面目なお話をしようと思います。

たぶん長めの連載になっちゃうんですけど、連載全体の大きな目的としては、VPを長く濃く楽しんでいく、という感じにしたいと思っています。
VPを前提としたカメラやレンズの知識を特集したものはちょくちょく見かけるんですけど、取り急ぎ知識の詰め合わせのようなものが多いので、このサイトではもう少し、ゆっくり濃い目にお話をすすめていくつもりです。
具体的には、カメラやレンズの知識はもちろん、そういった知識を背景としたゲーム自体の楽しみ方、ゲームごとのフォトモードの特徴と使い方、撮りためた写真の管理や編集方法、撮影を続けていく上での考え方など、カメラマンとゲーマーの視点を7:3くらいで、私の知っていることを書いてみようと思ってます。
もしよろしければ、お付き合いください。

で、今回は導入ということで、VPを長く楽しんでいくためのちょっとしたコツと、おすすめの習慣をご紹介します。

VPを長く楽しむために

GRAVITY DAZE® 2


VPを長く楽しむためのちょっとしたコツ。コツというか方針のようなものなのですが、ひとことで言ってしまうと、
「自分が撮りたいVPを知ることと、人の作品を見るだけで満足できるジャンルを知ること、そして思い通りのVPを撮るための知識と技術を身につけること」だと思うんですよ。
別に、何かのジャンルの専門になれ、というわけではなくて、いろんなVPは撮るけども、それでも自分はやっぱりこういう写真を撮ってる時が楽しいな、っていうのをひたすら集めて、自分自身の好きを突き詰めていくということです。好きを突き詰めていくには、結局思い通りに撮るための技術も必要になってきます。

思い通りのVPを撮る

Control

実際のカメラでは、カメラ本体や所有するレンズの性能に加えて、ライティングから三脚から様々な機材を揃えないと思い通りの写真が撮れない、なんてことも時にはあるのですが、VPの場合は(PCでMODでも導入しない限り)自分でコントロールできる部分はだいぶ限られてきます。
思い通りのVPを撮る上で、とりあえず必要な知識や技術としては、

①レンズの特性を十分に理解していること
②ライティング(自然光や照明)の使い方を理解していること
③写真の基本的な編集技術を身につけていること
④思い通りのゲーミングができること
⑤それから運。

みたいな感じでしょうか。④⑤に関しては私にはどうしようもできませんが、①②③に関してはこれからゆっくりお話していこうと思います。

自分が撮りたいものを知るために

DEATH STRANDING®

VPというのは、前提としてゲームのスクリーンショットなので、実はどんな場面を切り取ろうとも、意味のあるものが撮れてしまうんですよね。
「自分はここまでストーリーが進んだよ」とか、「こんな実績を解除したよ」とか、「この敵強くて全然倒せない」とか。
ただ、それ以上の何かを伝えたいと思ったときに撮影したVPは、単なるスクリーンショットの域を越えて、ポートレートであったり、風景写真であったり、スナップ写真になったりするわけです。
で、こうなってくるとそれぞれのジャンルに即した知識や技術が必要になってきます。
どんなジャンルでも、突き詰めるにはそれなりの時間が必要なので、まずは色々なVPを撮ったり、人のVPや写真を見て、自分が撮ってて一番楽しいと思えるジャンルを見つけるのはとても大切です。

Horizon Forbidden West

私自身、純粋な風景写真は現実でもVPでもほとんど撮りません。人のVPを見て、「ああ、いいなぁ…」と思ってる方が幸せなんですよね(笑)

ちなみにこれは、一つのジャンルに絞りなさい、という偉そうな話ではありません。
自分の撮影の主軸になるようなものを常に持っておくと、どんなゲームを始めても入っていきやすくなります。また、長いこと撮影を続けていくと、自分の主軸が移り変わっていくこともあるので、過去のVPを見返したときにも自分の変化が見えて面白いのでおすすめです。
では、実際に自分が撮りたいものを知っていくための習慣をいくつかご紹介します。

撮る前に完成図を思い浮かべる

Ghost of Tsushima

どのような構図で、どのようなレンズ設定で撮影して、ついでにどんな加工をするかまで考えてからフォトモードを開くクセをつけるのはおすすめです。
とりあえず数撃ちゃあたる戦法も決して間違いではないのですが、やはり精度が高い方がいいですよね。
撮る前に思い浮かべた完成図にならなかった場合、何がいけなかったのか、あるいは、思っていたのと違うけど、想定より良いものが撮れた原因は何なのかを毎回きちんと自分なりに整理していく。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、完成図を思い浮かべてから撮影するクセをつけることで、撮影スキルの上達スピードはかなり変わってきます。
フォトモード起動したけど、なんか違うな。みたいなことを繰り返してると、ゲーム自体の進行も遅くなっちゃいますしね。

撮影時のレンズ設定を記録しておく

Horizon Forbidden West

多くのゲームのフォトモードでは、レンズの焦点距離や絞りの値が表記されていたり、あるいはバーの位置でなんとなく設定を把握することができます。
レンズ設定を記録する目的は、最終的な写り、ボケ具合や歪み具合を自在にコントロールできるようになることです。
どの焦点距離で、どのF値に設定するとどんな写真になるのかが体感でわかるようになると、人が撮ったVPを見たときに、だいたいどんな設定で撮られているか一目でわかるようにもなっちゃいます。
こうなってくると、自分もこんな写真を撮りたいと思ったときに、「ああ、この設定でこんなアングルで撮るのか、なるほどね」となってくるので、どんどんいろいろな撮影方法を自分のものにできるようになります。
また、これを続けていると、自分が良く使う設定というのがなんとなく見えてくる可能性が高いです。

お気に入りのレンズを決める

Marvel's Spider-Man: Miles Morales

お気に入りのレンズを決めるというのは、最終的に撮影に使う焦点距離を決めるということです。
自分が撮りたいもの、というあいまいな目標が、レンズの設定で決まってくることもあるんですよね。
つまり、どんな場面でも、このレンズ設定で切り取るのが楽しい、みたいなことが実はよくあるということ。
現実のカメラだと、このお気に入りのレンズを見つけられるかどうかが、写真という趣味を長く続けていく上での大切な条件だったりします。

その日の一番好きな写真を選ぶ

アンチャーテッド® 海賊王と最後の秘宝

これができる人、なかなかいないのですが、一日で撮った写真から、必ず一番のお気に入りを決める訓練、とてもおすすめです。
実は私自身、昔写真を教わってた人から口を酸っぱくして言われてたことなのですが(笑)
その日に撮った写真から、必ず1枚。まぁ撮る枚数によっては、1枚でなくてもよいでしょう。私はオールドタイプの人間なので、フィルム換算で、36枚に1枚を選ぶようにしています。そして、その写真を選んだ理由を説明できるようにする。
なんでこんなことをするかというと、デジタル、特にフォトモードが実装されてるゲームでは顕著なのですが、同じ瞬間を設定を変えて、いくらでも撮影することができちゃうんですよね。人によってはすごい勢いで写真データが増えていくと思うのですが、こうなってくると自分が好きなものがあいまいになりがちなんです。何が撮りたかったのか、だんだんわからなくなっていく。
自分自身の好きを知るためにも、また、撮影スキルの向上にもとても有効なので、人によっては結構苦痛な作業かもしれませんが、長く続けていると効果が感じられると思います。

さいごに。そして、これからについて

ELDEN RING

VPというのは、日本ではまだまだ発展途上の文化なようです。
この文化を広めようと尽力している方々もおられるようなのですが、私もその一助となればと思い連載を始めてみました。
これから先どうなっていくかはわかりませんが、現状のVPはまだまだ現実のカメラベースで作られている部分が大きいので、まだ現実のカメラやレンズの知識を得ることは意味があると思います。私はVPはまだまだ初心者ですが、カメラの知識という形で貢献できたらと思っています。
もしわからないことなどございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご質問などは、コメントフォームからでもtwitterのアカウント(@hob_wei)に送っていただければと思います。

フォトモード撮影解説まとめ

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