昨年から娘と登山をするようになって、もちろん一眼レフも持っていくのだけど、まぁ危ない。
そのうちカメラ壊すかケガするぞコレ、ってなった。
昔は普通のネックストラップを使っていて、Nikon F3に装着した50mmレンズのフィルターは2回割った。ぶらーん、ガシャッ。
大切に使いなさいよ、と言われそうだけど、常に持ち歩いてるといろいろなことが起こるんですよ。
これに関しては、PeakDesignの袈裟懸けできるストラップを使うようになって、まず起こらなくなった。素晴らしいよね。袈裟懸けできて、長さも調整できる。ちょっとかさばるけど。
ただ、このストラップを使っていても、登山は厳しかった。岩場を上り下りするときは、結局片手でカメラを固定せざるを得ない。登山中に片手がふさがるとか、ちょっとありえないじゃないですか。
で、用意したのがこれ。
PeakDesign ピークデザイン キャプチャー ブラック CP-BK-3。
まぁ、有名な商品なので、詳細をここに記す必要はないと思うのだけど、買う前にいくら調べてもわからなかったことをいくつかここに残しておこうと思う。
目次
重いカメラでも大丈夫なのか?
登山用ザックのショルダーベルトに今まで取り付けたもので、一番重いモノと言ったらGPS付無線機か、500mlの水筒くらいだ。1kgもないと思う。
でも、私の使用しているカメラはNikon D850。所有レンズの中では一番重い、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRというレンズを装着すると3Kg近くになるんだよ。ほんと、機能と重さのトレードオフってこのこと。
キャプチャー自体の耐荷重は90kgあるらしいのだけど、そういう問題じゃないと思うんだ。私が背に担げるのはせいぜい50kg。キャプチャーの前にザックが壊れてくれえないと私が壊れると思うよ?
疑問だったのは、肩への負担はともかく、片方に荷重がかかって歩きにくくなったりしないのか、ザックがよれたりしないのか?という問題。結論から書いてしまえば大丈夫だった。
Nikon D850+AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRの組み合わせで装着。
もちろん重みを感じないわけではないけど、装着した側に引っ張られるような感覚はない。これは、ザックのショルダーベルトをしっかり調整していなくても、案外大丈夫だった。
重いレンズを取り付けても大丈夫?
カメラがどれだけしっかり固定されていても、かがんだ時などにレンズが重みでぶらつかないんだろうか?
普段のお散歩くらいなら問題ないかもしれないけど、登山中は重要なことだよね。
レンズの重みで前方にカメラが振られてしまえば、結局要所要所で片手がふさがるじゃないですか。
これも大丈夫でした。
でもこれはキャプチャーの性能というより、ザックのショルダーハーネスの作りの方が重要かもしれない。薄っぺらいものとか、細いものだとダメかも。
半年使ってわかったこと
ストラップよりもラク
カメラの重さにはすっかり慣れているのだけど、このキャプチャーをつけてから、ストラップで携帯し続けるのがちょっとストレスになるようになった。
身体にしっかり密着して固定されていることが、こんなに楽なのか、と。
登山時のパッキングやザックの各種ベルトの調整の大切さは理解していたけど、カメラを身体に固定する、という概念はそもそもなかったわけだ。
ストラップを短く調整しても、揺れないわけではない。ストラップでカメラを袈裟懸けした後、ザックを背負ってキャプチャーに固定する、と言うのが登山以外でもすっかり基本スタイルになってしまった。
装着位置は要研究
半年間、ずいぶん登山もしたし、夏から冬にかけての季節も過ごして、いろいろな服装で使ってきた。
薄着でもキャプチャーが胸にあたって痛い、ということはないのだが、かなりの頻度でカメラを付けたり外したりするので、操作のしやすさと、身動きのしやすさのバランスがとれた位置は探す必要がある。
現在はこれくらいの位置で、取り外しは問題ないけど、取り付けるときは差込口が見えないので慣れが必要。これ以上下げると、長いレンズを装着したときに膝に干渉したりする。
キャプチャーが使えない時
当然なのだけど、キャプチャーにカメラを装着していると、何かを抱えたりできない。
一番困るのは、サッとこどもを抱っこできないこと。わたしは普段、右側にボトル、左側にカメラを装着している。
こどもを抱えるときは、ボトルはカラビナごとサイドに移動、カメラはキャプチャーから外してストラップで袈裟懸けスタイルになる。
外した状態で、両手を空けたいときもある人は、ストラップを併用した方がよさそう。
さいごに
最近(2022年2月現在)PeakDesignの製品が値上がりしてしまったみたいだけど、カメラ用品&登山用品と言われれば、まぁそんなもんかな、という感じ。高いけど仕方ないよね。命を預けるものと、命ほどではないけど、大切なカメラを預ける製品だし。
この、胸にカメラを装着した見た目に抵抗ないひとには、登山以外でもおすすめです。