前回の記事で紹介したJBL Control 1 PROは低音をサッパリ切り捨てた感じのスピーカーなので、我が家では中古で安くなっていたサブウーファーも使っている。
FOSTEXのPM-SUBmini2というウーファーだ。
重さを量りつつ、簡単な紹介をしてみよう。
目次
製品紹介
特徴としては
・ オート・スタンバイ機能付き。背面にあるAUTO STANDBYMODEスイッチでON/OFF切り替えが可能。一定レベル(約-40dBV)以下の信号しか入力されない状態が続くとオート・スタンバイ機能が動作し、0.5W 以下まで電力消費を削減。
・スピーカー振動板には、網目を大きくした重量のある高剛性グラスファイバー素材を採用することで、コンパクトなボディにおいてもしっかりした重低音の大出力再生が可能。
・クロスオーバー周波数の調整(60 〜150Hz)を行うFREQUENCY つまみや位相を反転させるフェイズスイッチを装備。
といったところ。
仕様
エンクロージャー形式:密閉型
使用スピーカー:13cmウーハー
再生周波数特性:40Hz~150Hz
アンプ出力 :50W
入力端子:RCAピンジャック☓2/最大入力レベル:+15dBV/入力インピーダンス10kΩ以上
スルー出力端子:RCAピンジャック☓2
S/N比:80dB
クロスオーバー調整範囲:60Hz〜150Hz
外形寸法:200(W)×185(H)×233(D)mm
質量:約3.6kg
電源 :AC100V(50/60Hz)
消費電力:約15W(スタンバイ時0.5W以下)
付属品:電源コード☓1(2m)、ステレオRCAピンケーブル☓1(1.5m)
外観
前面は網などが付いていないので、破らないように注意は必要。とはいえ、紙っぽい感じではなくファイバー製なので、蹴っ飛ばしたりしなければ大丈夫かな。前面から見る分にはJBL Control 1 PROよりも小ぶりでサブウーファーとしてはかなり小さいことが分かる。
とはいえ、奥行きはそれなりにあるので、小さな机の上に置くのはあまり現実的ではないだろう。
背面にはFREQUENCY(周波数)とVORUME(音量)、位相切り替え(0°、180°)、オートスタンバイモードのオンオフがある。
重さを量ってみよう
重量は3㎏を越えるため、いつも使っているタニタ KD-321は量れなかったため、釣り用の吊りはかりを使用。
実測では3.51Kgで仕様よりは少し軽い。
そもそもサブウーファーって何?
簡単に言ってしまえば、低音を出すための専用スピーカー。
低音と言っても、身体を震わす振動に近いと思う。
例えば、私が使っているJBL Control 1 PROというスピーカーは80Hz~20kHzの音域を出せるスピーカーということになっている。
まぁ普通、ヘルツで言われてもよくわからないと思うし、音の感じ方なんて人それぞれなのだけど、あえて表現してみよう。
このスピーカー、ジャズでいうなら、シンバルとかアルトサックスは近くに聞こえるのに、ウッドベースとかバスドラムの音は遠くで鳴っているような、楽器と自分の間にカーテンがかかっているような感じに聞こえる。
存在するはずの楽器の音が全く聞こえないわけではないのだけど、中低音から上の音をしっかり出すために低音は切り捨てざるをえないのだろう。
サブウーファーにはその切り捨てざるを無かった領域の音だけを担当してもらうわけだ。
そのようなものなので、普通は無くても困るものではない。
でも写真でいったらボケのようなもので、一度経験してから無くなるととてもさみしい。そんな感じの存在だ。
サブウーファーの注意点
誰しも経験はあると思うのだけど、よほど防音性能が高い部屋に住んでいない限り、外の音って結構聞こえるのだ。
例えば、車のエンジンやドアをバタンと閉める音。上の階に住んでいる人の足音とか、外の吹いている強い風の音。
サブウーファーが担当するのはこういった防音の効きづらい低音の領域なので、気を付けないと盛大に音漏れすることになる。
私の実家は割と密度の低い田舎にあるのだけど、地下にあるかなり大きなスピーカーの低音だけは2階の私の部屋にもしっかり聞こえてくる。
導入するにしても近所から苦情が来ないように気を付けよう。
設定
PM-SUBmini2には、FREQUENCY(周波数)とVORUME(音量)、位相切り替え(0°、180°)の設定がある。
FREQUENCYはどこから下の音域を担当させるかの設定だ。
私の環境ではJBL Control 1 PROの下限音域の80Hzより少し上あたり(たぶん100Hzくらいかな?)に設定してある。
基本的にはメインのスピーカーとあまり被りすぎない帯域にしておいたほうが良いのではないかと思う。要調整。
音量に関しては、私の場合手元のプリアンプでBASSを設定できるのでMAXにしているのだけど、そこまでドカドカ鳴らさないので、プリアンプのほうで適宜絞って調整している。
位相切り替えは設定場所なんかで変わってくるものだと思うので、どちらも試して気に入ったほうで良いと思う。私は0°にしている。
設置場所
サブウーファーの設置場所って結構難しいと思う。いや、音響的な意味ではなく、大きさ的な意味で。
PM-SUBmini2もminiとは言ってもJBL Control 1 PROよりは大きいわけで、私の場合は机の上に置くのは無理ではないのだけど、そこまで頑張るつもりもない。
というわけで机の下に置いている。
買ってすぐは机の上に置いたりもしたのだけど、ながら聴きするには臨場感が鬱陶しくて机の下にあるくらいのほうが落ち着く。
実際に使ってみて
今まで使っていたものを良いものに変えたわけではなく、無かったものを意図して増やしたわけだから良くならないはずがない。
ゲームが楽しくなる
スピーカーに続いてまた音楽の話からズレてしまうのだが、音響を整えて音楽がよく聞こえるようになるのはある意味当然の話で、そこまで驚いたりしないのだ。
何が楽しいかというと、例えば『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』なんかをやると、足元からリンクの足音がくっきり聞こえてきて、風や草原がそよぐ音なんかが感じられるのだ。
FPSみたいな銃撃戦があるゲームならもっと顕著で、爆発や発砲音が振動に近いものとして感じられる。ちょっと夜中にはBASSを絞る必要がある。
当然映画やアニメを鑑賞するときにも同じような効果がある。
低音がバランスよく補われる
分厚いカーテンの後ろで演奏していたウッドベースやバスドラムがきちんと舞台に上がってきてくれた感じだ。
低音パートだけでなく、ピアノなんかも打鍵楽器なんだということ改めて思い出せるし、様々な音の余韻として切り捨てられていた部分が補われるためか、全体的に音が自然に伸びて聞こえるようになった。
あぁ、そこが低音だったのか、という発見がある。
音って本当に面白いなぁと思う。
ウーファーの径はJBL Control 1 PROとほぼ同じ13㎝なのでやや不安だったものの、低音を専門に担当してくれるのでむしろバランスがいい。
大迫力でアクション映画が楽しめるとか、ライブハウスのような臨場感、なんてものはもちろんないのだけど、これ以上の出力を楽しむなら、私の場合まず引っ越さなければならない。
操作性
スイッチやボリュームが背面にあるので、いろいろな調整をするとなると、私の場合机の下にもぐることになる。少し面倒ではある。
とは言っても、かなり振動する物体なので、前面にいろいろな操作盤をつけるというのも技術的に難しかったりするんだろうか。単純にデザインの問題?
いずれにしても頻繁に操作するものではないのであまり気にはならないが、電源だけでも前面に欲しかったな、というのが正直なところではある。
ちなみにAUTO STANDBYMODEをONにしていると、結構シビアに感知されてスタンバイに切り替わる。音量を下げて音楽が聴きたい場合はAUTO STANDBYMODEをOFFにしておいたほうがよさそう。