はい。やっとこの記事が書けます。
当サイト立ち上げ前から書こうと思っていたのに、購入後1ヶ月で指板にクラック(亀裂)が入るという悲しいトラブルがあり、元気に記事が書ける精神状態になるまでだいぶ時間がかかりました。
結論から書くと、おそらく私の管理責任ではなく、初期不良に近いものだろう、ということで無料メーカ修理(クラックをきれいに埋めてもらいました)で1ヶ月の入院。
目次
ギターの重さは重要?
まずはじめに、ギターの重さって重要なのでしょうか?
この記事を書くにあたってネット検索してみたら、ギターの重さが音色に与える影響は…なんて記事がうじゃうじゃ出てきました。
実は、ギターの重さと音色の関係なんて考えたこともなかったんですよね。
だって、ギター(アコースティック)って基本的に木材でできているので、同じ型番でも湿度の変化なんかで重さは多少変わるだろうし、そもそも重さと言うよりボディの素材や大きさ、張る弦の違いのほうが大きいのでは?と思っていたわけです。
もっと言えば、弾く環境(部屋の大きさとか壁の素材、そもそも室内かどうか、湿度の影響もかなり大きい)、聴く環境(弾いている本人と聴衆では聞こえる音は違うはず)によって間違いなく音は違って聞こえます。
私はプロではないし、今は基本的にひとりで弾いて楽しむだけなので、ギターを選ぶ基準は弾いていて自分が気持ちよくなれるかどうかの一点。そういう意味では、見た目がカッコいいと思えるかどうかも重要。
つまり、個人的に重さは全く重要じゃないのです。
Morris FH-103
このギター、実は私がはじめて自分で買ったアコギになります。
実はもう一本、アコギを持っていて、他にも色々弾き比べできる幸せな環境で暮らしていたのですが。それについてはいつか書くとして。
Morris FH-103の簡単なスペック
ボディトップ | スプルース単板 |
トップ・ブレイシング | XXブレイシング |
バック | ローズウッド単板 |
サイド | ローズウッド単板 |
バック・ブレイシング | ラダー・ブレイシング |
指板 | エボニー |
ナット幅 | 44mm |
ネック材 | マホガニー |
弦長 | 630mm |
ブリッジ | エボニー |
フィンガースタイル向けでノンカッタウェイ。
座って足にのせて演奏することを想定しているのでしょう。ストラップピンが付いていません。アコギ奏者には結構驚きかも。
弦長630mmはいわゆるショートスケールと呼ばれるギターになります。
一般的な弦長650mmに対して、たかが20mmと侮ることなかれ。
ギターがうまくなったと錯覚するくらいに弾きやすいです。
クラシックギター出身の人はアコギの押弦のしにくさに敬遠してしまいがちな印象ですが、ショートスケールや弦高のセッティング、弦の選択で弾きやすさというのは変わるものなので、興味があったら楽器屋さんで相談すると思わぬ出会いがあるかもしれません。
重さを量ってみよう
はい。1898g。
使用弦はJIM DUNLOPのDAP1254(ライト弦ですね)。ジャカジャカストロークもしないので弾きやすさ重視です。きらびやかな音色も好き。
実はアコースティックギターの重さって結構幅があるんです。
だいたい、1.8kgから2.4kg程度が一般的。
このギターは00(ダブルオー)サイズというかなり小ぶりなギターなのですが、その割には1.9kg近く重さがあるため、持った感じは重く感じます。
Jose Antonio ホセ・アントニオ Model:20C
10年以上前の学生時代に、生まれてはじめてローンというものを組んで買ったクラシックギターです。
大学サークルでクラシックギターを始めて1年経った頃、ギターメーカーのことなど何も知らずに音量だけで決めました。とにかく音がでかい。音色はよく言えば柔らかめです。
名前を見る限りはスペインメーカー?と思ってしまいますが、日本メーカーのARIAが監修して、スペインで製作しているギターらしいです。まぁ、スペイン製と言っていいのかしら。
ボディトップ | 杉単板 |
バック | ローズウッド単板 |
サイド | ローズウッド単板 |
指板 | エボニー |
ナット幅 | 51.5mm |
ネック材 | マホガニー |
弦長 | 650mm |
重さを量ってみよう
はい。1701g。
使用弦はAUGUSTINE REGAL/BLUE SET。紫のパッケージのやつですね。
学生時代は低音弦にHANNABACHのGoldin、高音弦はAUGUSTINEとかD'addarioのPro-Arteを使い分けてたのですが、現在は使い分けて弦を消費できるほどの演奏量では無いのでAUGUSTINE一本になってます。
クラシックギターの重量情報は調べてもあまり出てこないのですが、1600g前後が多い印象です。
学生時代、何十本とクラシックギターに触る機会があったのですが、1700g台は割と重い部類だと思います。
ショートスケールのMorris FH-103と比べると明らかに大きいのですが、軽さの最大の理由はおそらくボディトップ材の薄さ。
少し押してみると不安になるくらい薄くてたわみます。
クラシックギターは金属弦のアコースティックギターに比べて音量が極めて小さいので、ボディトップはある程度薄くしないと音量が出ないのでしょう。
おまけ
個人所有の全く条件が違うギターの重量を比較しても仕方ないのですが、基本的に金属弦のアコギの方が重いのは間違いないですね。
私はクラシックギターを演奏していた時間のほうが遥かに長いため、いまだにアコギは重く感じます。
ちなみにいつも手持ちで使用している一眼レフNikonD850と24-70mmレンズの組み合わせが2212gなので、カメラのほうが重いのですが、体感的にはMorris FH-103のほうが重いです。重さというのは難しいですね。